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しばらく睨み合っていたが、急に微笑み
「ほっほっ、なるほどのう。悪意をもっている訳ではないのう」
「どういう事だ?」
少し呆けていたが、聞き返す
「スマンの、万が一悪意を持っていたら、鍵を探させる訳にはいかんからのう」
立場的にもの、と付け加えた
「じゃが、イクザーク君の瞳の奥には憎しみが見える。悲しい事じゃ」
ギルドマスターといい、目を見ただけで理解されるのは良い気分ではないな
と心の中で悪態をついて
「アンタに何が分かるんだ?」
と怒気を含んで返した
「分からんわい、じゃがこれだけは言える。憎しみはいつか悲しみになるぞ。」
真剣な顔で見つめてくる
「それは、警告か?」
「いいや、只の爺の戯れ言じゃ」
少なくとも戯れ言では無いだろうが、今はそれで良しとしておく
「さて、自己紹介が遅れたが儂はこの学園の学園長をしとるバルズ・ディザスターじゃ。よろしくのイクザーク君」
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