こっちにおいで

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皆ではしゃぎまくってその夜肝試しをすることになりました。 自転車で近くのトンネルに行き五人一緒に歩いて先の方に生きました。 最初は皆「ハハハ、何も出りゃしねぇよ」と笑っていたのですが、だんだん奥に行く度にだんだん口数が減っていき、ついには皆喋らなくなり黙り込んでしまいました。 その時…私には 「こっちにおいで…こっちにおいで…こっちに来たら楽しいよ…仲間がたくさん居るよ…」 と聞こえました。 他の四人に 「今何か聞こえなかった?」 と聞きましたが皆は 「聞こえなかった。」 と言ってましたので私にだけ聞こえたんだと思います。 そしてまた 「こっちにおいで…こっちにおいで…」 と聞こえたので振り返ると…!! そこには誰も居ない… 私は、 (ここヤバイよ!!早く出ていかなきゃ!!) と思って皆に喋り掛けようとした途端! 『ビシッ!!』 と私だけ金縛りに合ってしまい皆、 「何硬まってるの?」 「おい!!どうした!!早く行けよ!」 と私に言うのですが私は何もできずただ金縛りが解けるのを待つだけでした。 それから10分ぐらい後でしょうか?金縛りは解けましたがその後背後に気配を感じ振り返るとそこには…… 血まみれになりお腹からは内臓が飛び出している若い(私には若く見えた)女性が立っていました。 いやぁーっ と皆叫び急いで逃げました。 その後地面を見てみると血文字で (何で来なかったのよ……) と書かれていました。 私はそこで気を失いました。 今でもこの事を思い出すと 『ゾクッ』 とします。 今もあなたの後ろに気配を感じませんか………??? もしかしたら… その女性が… あなたの後ろに居るかもしれませんよ………
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