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当時私が中学2年の頃、おばあちゃんは不思議な話をしてくれました。
戦争前、当時のおばあちゃんは13歳、隣には16歳の軍隊のお兄さんが居たそうです。
おばあちゃんは親からお見合いを勧められました。
しかし、おばあちゃんは隣のお兄さんが好きだったんです。
それをお兄さんは伝えると、
「ごめん、僕じゃ君を幸せにはできない……幸せになれよ。」
と言われたそうです。
次の日、お兄さんは軍隊の召集を受け、戦争に行きました…。
そして何日か後のお見合いの前夜、ふとおばあちゃんが目を覚ますとお兄さんが居ました。
お兄さんはおばあちゃんを手招きして外に呼び出し、あるとても大きな木の下に連れてこられ、根っこの方を指差していました。
おばあちゃんはそこを掘ってみると、箱があり、その中にはオルゴールと一枚の紙が入っていて、こう書いてありました。
(ずっと君が笑顔で幸せになれますように…)と。
おばあちゃんは涙が止まりませんでした…
その時…
自分の地区が火事になっていて、おばあちゃんの家は全壊していました…
しかし、奇跡的に家族は無事でした。
その火事の後、近所のおばちゃんから
「隣のお兄さんは、戦争で亡くなった…」
と聞かされました…
それは火事のあった前日だったそうです。
隣のお兄さんは、おばあちゃんを守ってくれたんだと思います。
私は、この話を聞いた時涙が止まりませんでした。今も話を聞くと涙が止まりません。
こんな不思議なこと、本当にあるんでしょうか?
あなたはこの話を信じられますか?
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