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海燕side
洗物も終わらせた後、緑茶を入れて話を聞いた
ガル爺の話をまとめると、姫巫女ってのは各国に1人は居る特別な役割を持った姫様で、その特別な役目ってのが毎年1回ローテーションで各国にある封印に力を注ぐ事
何の封印かと思ったら千年前の魔王さんの封印だってさ、正確には魔王さんの魂を転生させないようにする封印だとか
まぁ今じゃ各国を繋ぐ伝統の儀式ぐらいにしか思われてないんだと、まぁじゃなきゃ魔王の事も鬼族の事も御伽噺とは思わんべな
海「じゃあ姫ちゃまを襲ったのは戦争がしたい方々って事になるのかねぇ?」
翔「だべなww国を跨いだ伝統の儀式ぶち壊し&帝国の要人暗殺、いい火種になるんじゃね?」
「「「!?」」」
海「狙われた理由より翔也が真面目な事言えるのに驚いてね?」
翔「くやしいwwでも構えちゃうwwンーマッソウ」
海「お前、読んだのか・・・」
翔「決め言葉は「ナイスマイバックル!」に受けたww」
「くやしい!でも構えちゃう!ンーマッソウ」はキューティマッチョ物語の主人公ユーマがメイド仲間の罠に嵌って屋敷を追い出されたときに言った台詞だ、その後暇と筋肉を持て余した主人公のなんやかんやの頑張りによって屋敷に戻る事が出来る
ファンの間じゃ指折りの神回だとか
海「んで?その儀式ってどんなの?」
アル「ん?ああ、面倒な各国王の話の後に、舞妓が舞を踊って歌い手と演奏家が音楽を奏でる中、各城に在るクリスタルで出来たオベリスクに触れるだけで儀式自体は終わる」
翔「随分お手軽なのねwww」
アル「去年やった姫巫女に話を聞いたら、魔力を少し持ってかれるだけだって言ってたな」
海「なに、女子会ならぬ巫女会でもあんの?」
アル「ただのお茶会だがな」
毎年やる行事だから姫巫女の年齢にもかなりのバラつきが出るらしい、現在最年長の姫巫女は63歳のオリヴィアさんらしい
・・・姫?巫女って感じだな
ちなみにオリヴィアさんの趣味は筋トレと狩りってそんな情報要らんし
アル「ちなみに弓じゃなくて槍で行う狩りが好きだそうだ」
アグレッシブなババアだな、おい
アル「姫巫女の役割を与えられると他の王族の義務(政略結婚など)をしなくてすむ分、暇だと言っていたぞ?」
翔「他の姫さんもそんなんなのか?」
アル「・・・・・大体は」
姫って付けんの辞めた方がいいんじゃね?
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