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海「で、何が書いてあるんだ?」
石碑はかなり古いもののようで所々かけている
どうやら人の名前と年齢が書いてあるようだ
海「一番上の方・・・何か書いてある・・・・・鬼族慰霊碑・・っ」
慰霊碑、つまりこれは神様が言ってた人間に殺された鬼族の名前を書いた物
海「・・・竜胆丸4歳、幸之助2歳・・・っ」
本当に子供まで皆殺しにしたんだな
海「・・・暗くなってきたし、今日はここで寝よう」
気持ちが沈んでしまった俺は木の洞に葉っぱを敷き詰めて寝床を確保し
近くの木に生っていた木の実を少し食べて寝た
・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
パキッ
海「ん、んん?」
何か物音が聞こえたので起きる
どうやら少し寝過ぎたらしい、太陽がしっかり登っている
海「・・・月が二つだったから太陽も二つあるかと思ったけどそこはひとつなんだな」
そんな事より何か物音したよな
なんだ?
洞から顔を出して辺りを見回す
モンスターだったら逃げなきゃな
海「・・・・・何も居ない、気のせいか?」
巨木の周りを見たが何も居なかった
俺、今子供だからモンスターとか来ても逃げらんないし戦えないんだよな~
ガサッ
海「っ!?」
前の方の茂みが動いた
俺は素早く洞に体を滑り込ませる
なんだ?やっぱモンスターなのか?それともドラゴン!?
ガサガサッ
洞の影からこっそり覗いているとまた茂みが動き出す
なんだ?来るなら・・・やっぱくんな!
ガサッ
?「お、ポイントと~ちゃ~く」
茂みから出てきたのはモンスターでもドラゴンでもなく(おそらく)人間の男だった
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