14年後、修行風景?知るか

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騎士団長side 私は今、ある任務を受けて世界樹がある、このドゥフフォレストへと部下を10名連れて来ていた 任務内容は、ここ数年、この森に入ったギルド員や調査員が何者かに襲われて森から追い出され、森には入れないといった事件が起こっている。 そのため、原因である名前付きの正体を究明し排除しろとの事だ 名前付きとは、国によって特に危険と判断された犯罪者やモンスターの事で、危険と判断されたそれらは二つ名を付けられ、一定のランク以下のギルド員や市民に注意を促し 情報を集めハンターズギルドのトップハンターや、騎士団に今回のような討伐、または捕獲の任務が与えられる しかし今回の任務は情報が少なすぎる、相手の情報が顔と手に傷があり人ではないかもしれないといった事だけ 静寂、目標も定まらないまま静かに歩を進める その時、団員の一人が何かを見つけた 団員「団長!」     団長「まさか、奴か!」        団員「はい!{傷有り}です!」 「{傷有り}?大層な名前だな、それってもしかして俺の事か?」 団員が指さす先、かなり離れた木の上に、目深にフードを被りこちらを見ている奴の姿があった この声、男か、女か、マントのせいで体格はわからんがかなり若いか? 私「・・・・・この森に入った者達を襲っているのはお前か?」 「襲ってる?なんだ、その被害者側の主張みたいなもんは」 団員「なんだと・・・ッ!」 私「待て!・・・今の言葉、襲われた者達が被害者ではないような言い草だったが?」 奴の言葉に熱くなった団員を手をかざして止め、奴の言い分を聞いてみる ごく稀にだが、名前付きや犯罪者の中で陥れられてそうなった者が居る、念の為に聞いてみるのは必要だ 奴はこちらを興味なさげに数回見るたあと口を開いた 「この森は人間が、お前等みたいなのが入って良い場所じゃない。お前等は俺等のテリトリーを侵したんだよ、他人の家に勝手に上がり込んで追い出されんのは当たり前だろ?」
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