王子様はいずこに

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「王子様…。」 私は王子様の隣りに座った。 俯せに倒れていた王子様を仰向けにしてあげて、頭を私の膝にのせてあげた。 私は今、王子様に膝枕をしてあげていることになるのよ。 「素敵…。」 私は、目を閉じている王子様の顔をまじまじと見つめた。 長い眉毛、やわらかそうな金の髪。 お手入れしているのかしら?その白い肌にニキビはない。そして、しっかり閉じられている唇。 このままずっと見つめていたいけれど、学校へ行かなければいけないし…早く王子様を目覚めなさせければ。 でもどうやって…? お姫様が王子様を起こす時はどうやって起こせばいいの?
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