エナス復活

3/14

239人が本棚に入れています
本棚に追加
/244ページ
親父は「家族からの捜索依頼が出ていないから、捜査本部を動かしての捜査は出来ないぞ、身内の数人ぐらいは動かせるが!坂巻君に自宅に戻り、もう一度お姉さんのアルバイト先に安否を確認してから、家族と相談してから最寄りの警察署に捜索依頼を出す様に話してくれ!」 と親父に言われた。 俺は、坂巻に親父からの指示を伝えた。 そしたら坂巻に「一緒に姉貴を探すのを手伝ってくれないか、頼むよ芦屋君の力を貸して欲しいだ君だけが頼りなんだ!」 真剣に頼み込まれてしまい断れ切れない俺は、午後の授業を抜け出して~坂巻和也の自宅に向かい走りだした。 家は学校から15分位で俺の家とは全く逆の住宅地に有った。まだ新築の二階建て住宅が坂巻の自宅だった。 玄関で和也を呼んで二階の部屋に上がり話を聞いたら、姉貴のバイト先に電話を掛けたら、やはり昨晩は12時にアルバイトを終えて帰宅したのだと言われたとの内容だった。 やはりアルバイト先から帰宅に戻る間に何かに巻き込まれた可能性が高まった。 和也は母親に先立たれて親父と姉貴の三人暮らしで、何時もは姉貴と交代で家事をしているんだと話してくれた。 親父は大手企業に勤めていて、出張が多くて家には余り帰って来ないので姉貴だけが和也の事を何時も大切にしてくれると、涙を流しながら話してくれた。 和也は親父に事の全てを伝えた後相談して、直ぐに地元の警察署に姉貴の捜索依頼を出しに芦屋君と一緒に向かった。
/244ページ

最初のコメントを投稿しよう!

239人が本棚に入れています
本棚に追加