165人が本棚に入れています
本棚に追加
「藍は情報処理得意だよね。
見てるこっちが怖いぐらい。
だって、簡単そうに見えるけどやっていることはかなり複雑だったりするし」
零が言う通り、彼女は極めて優秀だろう。
「まぁ、実技だけでも出来たのがせめてもの救いだからな」
「大丈夫だよ。過ごしていく内に良くなるし」
九条院さんに言われたら納得するかもしれないが、言動がアホな奴に言われても説得力は全くもって無い。
「うーん…クラス離れたけど、二人とも、会えたら今まで通り、仲良くしよう」
九条院さんは軽く俺達に手を振って教室へと入って行った。
「あー、藍は行っちゃった。
郁人君、寂しかったら私が会いに行くから安心して!」
「いや、零に心配される程、俺は、終わってはいない」
「え、酷い!」
「いいか?ここは廊下だ。
静かにすることを学んでくれ」
「えー…無理♪
喋らないと落ち着かないんだよね」
自信満々に言われたら、逆にツッコミしづらい。
最初のコメントを投稿しよう!