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深夜になり、皆が寝静まったあと、私は家の外へ出る。
前に住んでいた田舎に比べ、東京という街は夜でも明るい。
本当に人間という生き物は、生きる価値もない生き物だと思う。
酔っぱらった親父。
色気をふりまく女達。
堕落した男達。
そして、私。
汚い街に紛れると心は無になれる。
周りの男達に執拗に迫られたが無視する。
私が行く先は人のいない公園。
まわりに団地もなにもない。
遊具も少ない。
花も草も少ない。
私にぴったりの場所。
ただ、今夜は様子が違う。
誰かがいるようだ。
歌声が聞こえる。
男の人のようだ。
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