夢現実

プロローグ

小学生になって、恋愛感情を知った。
同じクラスの男の子。
とてもかっこよくて、クラスの人気ものだった。
帰り道が同じだったから、たまに一緒に帰ったりした。

学校のこと、クラスのこと、先生のこと、悪口も交えて一緒に笑った。

それでも、クラスの噂になり、だんだん避けられて、私の恋は終わった。
寂しく辛かった。
初めての失恋だった。

心が痛くなった。

家に帰ると体も痛めつけられた。
単身赴任で父は遠いところへ行き、一年で一度しか戻ってこなかった。
その間母は、男を連れ込んでいた。
その男に暴行をされていた。
母は気づいていたはずなのになにも言わなかった。
だから私は父にも言えなかった。