* プリンス&プリンセス&ドラゴン

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新崎さんに見えてるか分からなかったけど、無言でコクリと頷いてみせた。 そして、その頷きをちゃんと見ていたらしい新崎さんの言葉は続いた。 「妹は誰よりも 東條 雅 と結婚することを夢見てた。東條 雅 を一途に愛してた。それなのに、後もう少しで婚約かって時に、ふっと君が現れた。」 「……。」 …そうですよね、本当にごめんなさい。 その時の妹さんの気持ちを思うと、キュウッと胸が痛む。 「どんなお嬢かと思って調べてみれば、まぁ何の事はない、ショボイ田舎娘だ。しかもそれはそれは厳重に守られて。」 「……。」 新崎さんのため息が聞こえた。 「…それを知った妹は…。ヒドイ落ち込み様でね。余りに落ち込んで…。」 「……。」 …え!?ナニ!? ゴクリと唾を飲み込む。 「…今は病院通いだよ。鬱病だ。」 「……。」 …そっか、病気に…。 お気の毒に思う気持ちが大きい中に、自殺とか物騒な話じゃなくてよかったと思う安堵感がチョッピリ。 けれども私の良心は痛みまくってる。
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