2860人が本棚に入れています
本棚に追加
/533ページ
どうも、皆さんこんにちわ。姫川士郎──改めて、姫川姫乃です。短いもので、春休みも今日で終わりを迎えようとしています。明日から、憂鬱な高校生活の幕開け。
「ふぁ~ん…っ」
こういう日は、家の中でゴロゴロとテレビを見るのが一番だな。俺は、リビングのソファに寝転んでは、リモコンでポチポチとチャンネルを回す。
「姫乃ちゃん…また、そんな格好してっ。いい加減、女の子だって自覚して欲しいんだけどなぁ~」ハァ…
俺の姿をみて、楓さんは大きくため息を漏らす。
「別にいいじゃん~。それに、ちゃんと楓さんが買ってくれた服と下着つけてるんだから、文句ないでしょ?」
「もう!そういう問題じゃないの!服装じゃないって、その体勢!ソファでそんな体勢で寝ていたら、パンツみえちゃうぞ」
「え~…ここにいるのは、楓さんと俺だけなんだから問題ないって。それに俺のパンツなんて見たて、誰も得しないしね~」
俺の服ってのが、楓さんの趣味丸出しのフリフリとしたミニスカート。可愛いリボンがついたニーソ。上は胸元が少し開いたTシャツ。
「姫乃ちゃんは、もっと自分がどれだけ可愛いかってのを自覚した方がいいって。私、学校に行っている間の姫乃ちゃんが心配だよ~っ」
「そんな心配することないって、楓さんは心配症だな」
すると、俺の足元から嫌いな声が聞こえてくる。
「いや、姫乃ちゃん…そんなことないよ!学校なんて、オオカミと化した男どもがウジャウジャいて、こうやって姫乃ちゃんの下着を…ほう、縞々の紐か。可愛い中にもセクシーさがある下着だね」
最初のコメントを投稿しよう!