開幕

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試合は俺のカットサーブから始まった 川島はそれをツッツキで返す それを俺はドライブで打ち返す 川島のラケットは空を切った 「くっそ、まだまだ」 次も俺のカットサーブから始まり、それを川島がドライブで打ち返そうしたその時 事件は起きた! なんと川島のラケットが卓球台に衝突し、ラケットに付いているラバーが一部剥がれたのだ 「「あっ!」」 川島は直ぐ様ラバーを確認する、俺も心配そうにそれを眺める 「あ~あ、このラバー高かったのに…」 川島はため息をついた、俺は何だか申し訳なくなってきた 「な、なんかごめんな」 「ホントッスよ先輩、あ~あもう先輩の勝ちで良いです」 そうして川島は卓球台を離れた、俺は何だか罪悪感が込み上げてきた (まさか…俺のせいなのか?) せっかくの勝利も、何だか泥水のように濁ってしまった
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