5人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし先程とは一転、逃げる素振りも見せず、彼女は自ら魔物に近づいて行く。
「まったく…いくら私が超美貌の持ち主だからって、しつこく追い回してくる奴は嫌われるぞ。」
「アンジェロ、怒っている魔物に何を言っても無駄でスよ」
「ふん!私だって怒っているのだ!!」
少女は、ポーチから飴を取り出すと、そのままガリっと噛み砕いた。
「言っとくが、怒った私は容赦しないぞ」
少女の体はあっという間に、尾が生え、黄金色の体毛が生え、手足の爪が鋭利に伸びていった。
「アニマルキャンディ[虎]!」
半獣化した少女は四足獣特有の前傾姿勢をとると、そのまま魔物に一直線に肉薄した。
最初のコメントを投稿しよう!