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「あのバカ男と別れた!」
「えー、またぁ?」
そう言葉を漏らした途端。
花音は怒りの表情から悲しみの色へと変わる。
悲しいのなら別れなきゃいいのにと思うけど、これは彼女にもきっちりとした理由があるだろうし言わないでおこうと思う。
「で、なんで別れたのー?」
「あ、ちょっと待ってお弁当持ってくる」
「え、ちょ、いってらー」
思い出したかのように言うと自分のクラスに走ってく彼女の姿に笑みをこぼしながら、もともと広げて置いたお弁当の卵焼きを口に含んだ。
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