その2

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一瞬肩が上下に動き、花音の箸が止まる。 気まずそうに笑みを浮かべると、彼女は決まっていつもみたいな言葉を言った。 「別に好きな人できちゃった☆」 花音は根っからの男好き。 いや、男好きとは少し違うんだけど、恋愛体質で。 自分の理想の王子様を探していろんな人と付き合っている。 中学生の頃は結構落ち着いていたのだが、高校に入ってから結構頻繁に好きな人が変わるようになった。 「今、高2の始めで何人目よ?」 「えー、5人目かなぁ?」 「クソビッチじゃんか」 落胆の声をあげ、ふられた男の子に同情の念を送る。 彼もわき役だったかと思うと、少し愛情が湧き出そうになったがそれ以上考えるのはやめた。
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