有るかもしれないし、無いかもしれない

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「ウンウン、そういう事があったんだね」 薄暗い喫茶店のカウンターの内側で、この店、 忘我(ぼうが) のマスターが煙草を吸いながら、目の前に座る澤村美保の話しに頷く。 「マスターはどう思います?」 美保は最近自分に起こっている出来事が気になっていた。 最初は気のせいで済ませていたが、 最近では、頻繁にその現象が起こるせいで、 単なる気のせい、 では無いような気がしてならなかったのだ。 しかし25歳にもなって、こんな話しを周囲の友達に話すのも何だか気恥ずかしいし、この話しを話したせいで、周囲の友達から 電波さん 扱いをされるのも嫌だった。
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