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ズキ、と頭の奥が痛む。少年はその痛みに、思わず顔を歪めた。
「っ……ってぇ」
少年は小さく呟き、ゆっくりと目を開く。辺りは真っ暗だ。
「あぁ? んだよ、ここ……」
立ち上がろうとしたが、体が動かないことに気づく。
少年は椅子に座らされて、手と足と腰がベルトのような硬い何かで、しっかりと固定されていた。
「んだよ、これ! ふざけんな!」
束縛から手足を解こうと、じたばたさせる少年。だが、一向に解ける気配は無い。
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