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「おい、誰かいねぇのか! これ解けよ!」
腹の底から、大きな声を出す。真っ暗な闇の中に、少年の声が響き渡った。
その少年の声を掻き消すように、大きなテーブルベルの音が鳴り響く。
リンリンリン、と鳴ると同時に人がぞろぞろと集まる気配がした。少年はその気配達に向かって怒声を浴びせる。
「おい、どういうつもりだ! てめぇら誰だ! こんなことしやがって、ぶっ殺してやる!」
闇の中に少年の声が響くが、誰もその声に反応を示さない。
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