大好きなお兄ちゃん

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「兄妹は結婚できないんだぞ?」 「え?え?え?なんで?だって、だってみすずお兄ちゃんのこと大好きだもん!」 「でも……それ、きんしんそーかんってゆうんでしょ?前お母さんの見てたテレビでみたよ」 どんなテレビ見てるんだ、というつっこみはおいといて。 当時の美鈴は心臓を抉られたみたいな痛みとショックをうけていた。 滑り台のこけたときとは比にならないくらい。 なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで? こんなにお兄ちゃんが大好きなのに、なんで?なんで? 気づいたら、美鈴は大泣きをしていた。 帰りが遅い私たちにお母さんが迎えにきたんだっけ。 理由もわからず、お兄ちゃんの手はしっかり握りながら大泣きする私を面白がって撮ったんだ。 え、…なんかそれ、酷くない……?
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