エピローグ

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見慣れた、ちっさい鉄棒と、美鈴が手を伸ばしても届かないおっきな鉄棒。 人気なのに1個しかないブランコ。 滑るところが長すぎる滑り台。 まっかっかな夕焼け。 大好きなお兄ちゃん。 「ね、ね、お兄ちゃんお兄ちゃん」 美鈴よりあたまいっこぶん大きいお兄ちゃん。 「どうした?みすず」 右手には、大好きなお兄ちゃんの手。えへへ 「みすずね、将来お兄ちゃんと結婚するのー!」 「―――――――」 さぁっと風が吹いて美鈴の髪を揺らす。 お兄ちゃんの言葉をきいて、美鈴は呆然とした。
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