大好きなお兄ちゃん

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それは近くの公園。 今でも友達とその公園のベンチで話したりする場所。 真っ赤な夕焼けをバックにお兄ちゃんと美鈴が手を繋いでいる。 これだけなら、微笑ましい。なのに、美鈴が美鈴が 自分でも恥ずかしくなるくらいの大号泣。 顔や目を真っ赤にしてぼろぼろと涙を流している。もちろん鼻水だってまるで滝のよう。 ……写真をとるなら、せめて鼻水くらいふいてくれたらよかったのに…! 心の中でお父さんとお母さんに悪徳をつく。 でも…… 「なんでこんなに美鈴泣いてるの?」 「あれ?覚えてないんだ?」 可笑しそうに笑うお兄ちゃん。 むー、 「あれは確か美鈴が結婚の話をして…」 「あ!!」 思い出した!
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