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 ジリリリ!!!!  不快な音が響き渡る。バンッと、多少壊す気で目覚ましを叩いた。  時間を確認する。8時丁度。あと10分は寝れるじゃないか。  二度寝を決め込もうとした時、再び目覚ましが鳴り響く。  頭にきた。 「おい、貴様。どういう了見だ」  説教することにした。 「毎朝毎朝叩き起こしやがって。もう少し優しく起こせないのか?これからは幼なじみの彼女のように優しく起こせ」  言ってやった。これで明日からは少しはましになるだろうか。 「何やってるの?」  声のしたほうに顔を向ける。妹がいた。  しまったと思った。昨日結局、部屋のドアを閉めてはいなかった。 「いや、別に」  何の誤魔化しもできなかった。でも何かを言わずにはいられない。 「……朝御飯。出来たから呼びにきた」 「そうか」 「じゃあ」  そう言って妹は部屋を出ていった。なんだろう、最近あいつ態度が冷たいな。  少し悲しくなったが、そういう年頃なのだと納得した。僕もあの年頃の時はあんな感じだった気がする。
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