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 唐突だった。  ベジータは何を一日中考えているのだと思った。  だけど僕も同じようなことを考えていたことをすぐに思いだした。  考えていることがこいつと一緒だったのはほんのちょっぴり悲しい。 「俺はどうでもいい」  クラスの女子が近くにいたので名誉のためにそう答えた。 「そうか」  彼はそっけなくこう答えた。しつこくないのがベシータの良いところだ。 「このええっかっこしいの偽善者め」  そうでもなかった。 「おい、人に指をさすな。失礼だろ」  怒った時に人を指さすのはベジータの癖である。僕は指された人差し指を右手で握る。 「お前のことは全部わかっている」  それはなんだか怖い。 「この話はまたにしないか」  この場から逃げることにした。時にはそういう選択も必要なのだ。だけどこれがいけなかったのかもしれない。 「黙れ!この 童貞がっ!!!!」
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