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黒田は私の視線に気付いて、チラリとこっちを見たけど。
興味をなくしたのか、すぐに目を反らした。
彼はこんな所で何をしてるんだろ?
ま、どうでもいいけど。
グラウンドを見ると、中央に20人以上の男の子達が固まっていた。
その周りに7~8人くらいの男の子が囲むように立っている。
捕まったドロボーと看守役のケイサツだ。
本当にドロケイやってる。
しばらくすると西校舎が騒がしくなった。
「何やってんだ、あのバカ共」
黒田は再び携帯を取り出すと、どこかにかけ始めた。
「パターンCだって言っただろうがぁぁーーっ!」
黒田も怒鳴るんだ。
「ゲ、アイツ!」
黒田の視線の先には、2階の窓から飛び出した高原君。
危険極まりない行為に、またドキリとさせられる。
でもその下にはグラウンドへの入口の屋根があり。
高原君は一旦そこに降りて、再び飛ぶと見事に地面に着地した。
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