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長い長いキスを終えた。
「今から、お友達」
「了解」
良かった。
間近で見る茶色の瞳の中の私は笑っていた。
いつもの自分がいることにホッとする。
ベッドから降りて、フローリングに落ちてる服を拾う。
「バスルーム借りるね」
「使い方分かるよね?」
「大丈夫」
「あ、菜摘……」
少し熱めに設定したお湯を浴びる。
バスルームの中が雲りはじめた。
『あ、菜摘……ちゃん』
『何?』
『俺、何かした?』
『何も』
陵汰が好き。
陵汰が欲しい。
望めば叶えてくれたね。
たった3日間の短い夏。
今までで1番幸せな夏。
ねぇ、陵汰。
私が、本当に欲しかったのは。
あなたの心なんだよ。
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