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問われた僕は、ゴメス達の安否を確認する事が先決だと答えた。
「そうね……状況から考えると、ゴメス君達は無事でしょうね」
「根拠は?」
怪訝そうに首を傾げた僕へ、ニア学園長はクスリと笑ってみせた。
「女の勘よ」
「ああ、そうですか……」
真面目に考えていた自分が馬鹿らしくなり、僕はソファーに思いっきり身を預ける。
頭上を見上げながら息を深く吐き出し、やがて視線を窓の外へ移した。
そこからは庭園が見え、僕は気分転換にラクシアの許へ行こうと考える。
――ラクシア……か。
精霊、神樹……と、単語をぼんやりと胸の内で呟いていると、ある考えが頭に浮かんだ。
神樹同士の繋がりはないのだろうかと。
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