第一章 仲間は何処だ?

7/30
前へ
/561ページ
次へ
 問われた僕は、ゴメス達の安否を確認する事が先決だと答えた。 「そうね……状況から考えると、ゴメス君達は無事でしょうね」 「根拠は?」  怪訝そうに首を傾げた僕へ、ニア学園長はクスリと笑ってみせた。 「女の勘よ」 「ああ、そうですか……」  真面目に考えていた自分が馬鹿らしくなり、僕はソファーに思いっきり身を預ける。 頭上を見上げながら息を深く吐き出し、やがて視線を窓の外へ移した。  そこからは庭園が見え、僕は気分転換にラクシアの許へ行こうと考える。 ――ラクシア……か。  精霊、神樹……と、単語をぼんやりと胸の内で呟いていると、ある考えが頭に浮かんだ。  神樹同士の繋がりはないのだろうかと。
/561ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12303人が本棚に入れています
本棚に追加