第一章 仲間は何処だ?

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 歩き続けること数日。 僕達は谷間の道の手前にある森を目前に、夜を明かすべくキャンプをしていた。  ただでさえ暗い森の中を、わざわざリスクを冒してまで進む必要はないと判断したからだ。 森の中ではニア学園長が使える魔法も限られるし、賢明な判断だといえる。 「みんな無事でしょうかね?」 「んー……大丈夫よ。ていうか、もう16回目よ? その質問」 「……でしたかね」  パチパチッ、と、爆ぜる焚火に頬を照らされながら、僕は目を伏せがちに答えた。 闇夜に輝く月明かりと、草むらから響く虫の鳴き声。  心地よくもあり、寂しくもある。 「フェイト君。そろそろ寝なさい。見張りは私がやっておくから」 「お言葉に甘えます。ちょっと疲れてるみたいですし」 「短期間に色々あったものね。ゆっくり休みなさい」  その場に立ち上がった僕は、臀部に付着した砂を両手で払い、テントへ向け歩き出した。
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