第一章 仲間は何処だ?

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 街道を暫く歩いていると、街道脇に茂る草むらからウルフが4体飛び出してきた。 僕は軽く半身で構えると、四方を囲んだウルフ達を睨みつける。 ――さて……どうしよう。  レベル5のウルフにすら悩まなければならないとは。 『ガウッ……!』  僕の考えが纏まるより先に、右にいた一体が飛びかかってくる。 余程お腹が空いているのか、口元からはだらしなく涎が流れ出ていた。 「えいっ!」  後方へ飛び退き、僕が佇んでいた場所に着地したウルフの腹部を横から蹴り上げた。 『ギャンッ……!?』  短く鳴いたウルフは、蹴り飛ばされた反動を宙で逃がし綺麗に着地する。 さすがにただの蹴りでは、一撃で葬る事は出来ないらしい。
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