第一章 仲間は何処だ?

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 僕のレベルはウルフより遥かに高い。 しかし、これが僕の攻撃力の現実だ。 ――せめて武器があれば……  周囲を軽く見渡し、何かないかと探してみる。 しかし、残念ながら武器になりそうなものはなく、仕方なく僕は障壁を展開させた。 「――”精霊の守護”発動」  僕を中心に半円状の幕が広がる。 精霊から受け継いだ絶対守護の力。  それを具現化させ、僕は一目散に逃げ出した。 三十六計逃げるに如かずってね。  アカデミーへ向け全力で走りだした僕の背後から、4体のウルフはしつこく追いかけてきた。 ていうか、並走されているんだけどね。  幸いウルフ達は障壁を警戒し、襲いかかってくる事は無かった。 攻撃を受けない限り消耗しない障壁を纏ったまま、僕はやがてアカデミーの目の前に辿り着く。
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