5章 [3人]

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少し待ち… 緊張する彼女… 静かな部屋… すると…ギーッと部屋の外から聞こえる音… 廊下をこちらに向かう足音… 部屋の戸が開き… 顔を見てホッとした… お弟子さんが迎えに来てくれ 再び案内された 玄関へ出ると 先生にも会えた お弟子さん3人と先生と私は… 歩いて細い山道を登った… どのくらい登ったのか彼女は覚えてないと言う やがて小屋が見え…その小屋へ入った 先生は [ここで白い着物に着替えて…それから行きましょ] 白い着物に着替え身体を清め彼女はさらに山奥へ… そこには洞窟があり…そこからは先生とお弟子さん二人と彼女…洞窟の入口にお弟子さんが一人 洞窟の中へ… ひんやりとした洞窟を奥に入ると… ロウソクのやわらかい灯りお香のかおり そして大きな壺 彼女はそこで…千文字の写経をしたと言う… ところが… 自分で書いた感覚もなく…見た事も無いような達筆な字…凄いスピードで書いたと驚いてました… しかも慣れない筆である… 先生が私と一緒に書いたのよ… 確かに一人で握っていた筆なのに… 私がこの時の記憶を彼女に聞くと…不思議な現象だったと言う 先生は次に生き霊を呼んだ 洞窟の入口から鈴 の音…チャリーン…チャリーン… 先生が生き霊を呼び始めると… 目の前のお香の煙りが… 直角に…煙りは垂直に流れ… 彼女の記憶は… この直後からしばらく無いようです。 つづく 空志
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