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2章[霊感]
彼女が病気[突発性難聴]になって半年。
薬は一向に効かず…相変わらずの状態…
使い慣れた電話も左耳を使うようになり
今では慣れたと笑いながら彼女は言う
彼女が
[そう言えば昨日…変な夢を見て…私の友達が何か言いたそうに枕元に立って…]
[へぇーッ何か伝えたかったのかな!?]
[うん!!何か伝えに来たんだと思う!!]
[実は私…霊感が強いらしくてね…]
[そうなの!?]
私は初耳で驚きました…
話を聞くと…
[この間お家へ遊びに行ったでしょ!]
[あの時、玄関で頭が痛くなった時…この家に何か他の気配を感じたの…]
[日当たりの良い部屋だけど…ずっと暗く感じててね…]
私はゾッとし寒気がしました…
ふと元妻のメールが頭に…半年以上続く呪いのようなメール……
[何で言ってくれなかったの?]
[言うと恐いでしょ…]
[あっキャッチ入ったから~また後で連絡するね~]
しばらくすると彼女から電話
彼女は泣きながら…
[昨日…夢に出て来た友達…昨日の朝…自殺したって…]
[えーッ!……やっぱり何か伝えに来たんだね……]
[大丈夫かぁ…?]
[うん…大丈夫]
[明日私の知り合いの霊感の強いおばさんに電話してみる]
[そっかぁ…何か分かると良いね…近所のおばさん?]
[いや…実は四国で旅館をやってるおばさんで!霊感が強いの…]
[へぇ~]
十代の頃友達と海に遊びに行ってて
そのおばさんの旅館に泊まってたの
そして2日目の夜ね おばさんにみんなでちょっと海に行って来るね~って言ったの
そしたら…おばさん真剣な顔で
あなたは海に決して入ってはダメだよ!!って言われて…うん!わかった…私だけ…と思いながらも…
海へ入らないように我慢してたんだけど
友達は気持ち良さそうに泳いでるし…我慢出来ずに泳いだの…
気持ちよく泳いでたら…
突然!! 両足首を捕まれ
ぐぐーっと海の中へ引き込まれて…私…死にそうになってたところを友達が引き上げてくれて…ぎりぎり助かったんだ
私は鳥肌が立ち
彼女の不思議な体験を真剣に聞き入りました…
つづく
空志
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