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ガチャリと音がしてドアがあいた。光流だ。あたしはダッシュで玄関に向かう。
「ただいま」
「光流、大変だ」
「何が??」
バタバタと駆けつけた姉のあたしをみて弟の光流は驚いたみたいだった。
「だから大変だ」
「ぁ??」
「ぉーお前が光流かぁ!」
リビングからひょっこり現れた金髪男はさっきよりニコニコしてる。
「…誰?」
小声で光流はあたしに聞く。
「かなり胡散臭いが本人曰わく‘お兄ちゃん’だって」
「は?」
光流もあたしに負けず劣らず、呆れ果てた顔をした。
そりゃそうなるよね。
気持ち分かるよ、と頷き自称兄貴とあたし達はリビングに入った。
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