親父

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一瞬で殺意が芽生える。名前なんて聞かなくてもわかる。 「久しぶりだな」 久しぶりといわず一生かけてくんな。言葉を飲み込んで次の言葉を待つ。 「翔…そっちにいるか?」 「2日前にきましたよ」 「そうか…」 しばらく沈黙して親父は口をひらいた。 「金は送る」 金…? 「生活費とか増えるだろうからな」 ブチン… 自分の中で何かがキレた。 今までの感情とか理性とかため込んでたものが全部… はじけた。 「ふざけんな!!!!!」 一度言うととまらなかった。
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