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誕生日当日。
あたしはクラスにつくなり友達全員からポッキーのメンズをもらった。
間違いなく断言できる。アミの仕業だ。
袋いっぱいのメンズポッキーをみて斜め後ろから笑い声が聞こえる。
あたしの初恋の人。陸上部で背も高くて足も手も長い。とにかくカッコ良かった。
「すっげーポッキーの数。」
「あはは…」
見られたくないのに、食い意地はってるように見られるじゃん!!
「ポッキー以外のプレゼント欲しいよね?」
「そりゃ欲しいよ…太りそう」
笑ってそう言うと彼…ユウキは自分の鞄から小さい包みをだした。
「はい」
「…え?」
確かにあたしの誕生日だけど…ユウキとはあまり話してないし、というか…
「何で誕生日知ってんの?あたし言ったっけ?」
いや?とユウキは笑う。
「坂本が」
「サオリが?」
意外だ。アミならともかくサオリが教えたのか。
「坂本に教えてもらった。とりあえずコレ…」
ぇ???教えてもらった…?何だかどうしようもなく嬉しいのはあたしだけ??
「ありがとう…」
素直に嬉しい!あたしは満面の笑みでプレゼントを受け取った。
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