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「はぃ」
「あの…」
画面にはさっきの金髪男。
マジかよ…勘弁してくれよ…
「何で住所しってんの」
「ぇ?だってオカンが」
「はぃ?」
あたしの??
そう聞くと違うと首をふった。
「俺の」
「じゃあやっぱり兄貴じゃないじゃん」
あんたの母さんとあたしの母さんは違う。何よりの証拠だ。
金髪男は説明が難しいみたいだった。
ぅーんと唸る。
「ぁ!ほなこの手紙みてや!!」
ガサガサとカバンをさぐりバッと突き出した。
「画面アップすぎてみえないんだけど」
あわててひいてそれでようやく文字が読める。
母への手紙。差出人は存在すら忘れてた人だった。
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