異世界は身近に

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ピピピピピピ・・・・・ 「起きろ」 ゴン。 いつも通り目覚まし時計が頭上に振り落とされた・・・ 「イッテ!」 「お母さん、起こしたよ」 最近の女子中学生は、皆こうなのだろうか。 いや、そんなことはないはず、うちの妹はある意味特別なのだきっと・・・ それにしても毎回毎回、起きたと同時にまた眠りにつきそうな起こし方。 馬鹿になるわ! 「朝ごはん片付けちゃうよぉ」 母さんまで・・・ みんな俺をいじめたいんですか? 「食べる!食べる!」 階段を駆け下りる。 「いってきまーす」 今日まで学校、明日からは夏休み。 したいことがたくさんあって、今から楽しみで仕方ない。 早く終われ、今日!!! 「じゃ明日から夏休みです。遊ぶのもいいが課題はしっかり終わらせろよ。じゃ解散」 ホームルームが終わって下校。 明日から何するかな。 寝て過ごすなんてしたくない。もったいないし。 できる限り睡眠を減らして、まずはアレとコレと・・・ 「あれ?」 夏休みの計画作成に夢中になりすぎて、曲がるはずの角を飛ばしてしまった。 ま、戻るのも面倒だしちょっと遠回りだけどこっちから行くか。 あ、でもあそこの林を抜ければそんなに遠回りにはならないな。 時間ももったいないし、抜けていくか。
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