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そこは小さい頃友達と遊んだ雑木林だった。
懐かしいな。
かくれんぼとか鬼ごっことかしたな。
大人はあんまり来ないから怒られることもなかったし、あの頃は秘密の遊び場所みたいで特別な感じの場所だったっけな。
夏休み1日ぐらいはここで過ごすのもいいかもな。
日陰になってるから涼しいし。
それは本当に唐突だった。
バキバキバキ!!
木の折れる音、それと地響きが斗真の右側から響いてきた。
その音はだんだんと大きくなる。
近づいている。
その時だ。
右の木々がものすごい音をたてて倒れる。
その倒れる木々の中に、大きな赤い何かが見えた。
それは斗真の目にはドラゴンのようなものにみえた。
それに続くように空中を移動して地面に着地する数名の人。
みんな鎧のようなものを身にまとい、剣のようなものを持ち、ゴーグルをしている。
その装備品はどれもとてもメカメカしいものだった。
「引くな!もう弱ってるんだ!これ以上被害を出すわけにはいかない」
「ブラフ一般人が!」
「何?見えるはずが、ここはコイツの元世界ではないんだぞ」
「でも」
「仕方ない。保護しろ」
「了解!」
なんだよ・・・なんなんだよ。ここは現実じゃねぇのかよ。
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