前日譚の後日譚、これは話に含まれません。

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教室の一角。 「ケータイゲームでもしてたの?」 やけに長い髪を保有する女が目の前の男に尋ねた。 「いいや、唯のメモだ。」 そう言って男はケータイをポケットにしまった。 書いた内容が中2臭いがそれを『唯の』と言えるのがやはり技量の歪さを思わせる。 中2臭さを発揮する男も一応高校生。とある理由から体が十年余り退化してるが、体はいっぱしの高校生。入学前から一ヶ月余り音信不通だったが、晴れてゴールデンウイーク明けより1-Aの一員になった。 はたまた男の会話相手の女も一年。彼女の場合、入学ではなく編入。男と示し合わせたかの様にゴールデンウイーク明けに1-Bの厄介者となった。 他クラスの生徒が休み中に会話しに来ている。 示し合わせたかの様に同時期に登校開始。 憶測が結論を呼ぶのは早かった。 二人は付き合ってると周りに認識させた。
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