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みるとさっきは気づかなかったが女の子の体はあちこち包帯で巻かれていた。
おそらくさっき別の理由でこの子は怪我をしており、応急処置として傷をふさいだが、事故の影響でふさいだ傷が開いただけでなく傷が増えてしまったということだろう。
「ま、まずくね? これ俺らが手伝ったら疑われるパターンじゃね? 俺やだよ警察とか」
さっきからこの人は…人が死にかけているのに無責任すぎないかな?
「はい、よろしくお願いします…よし、とりあえずあと7.8分で来るらしいぞ そこの少年…あっちの奴ら呼んできてくれないか? 向こうでも何かあるのかもしれないがこっちは一大事なんだ…頼んだぞ」
「ちっ、何やってんだかなあそこ…血だらけの女の子見捨てて何を見てんだか…よろしく」
「…はい! 頑張ってねお嬢さん」
一人はともかくこの二人なら任せられる…そう思った僕は車のわきを通り人垣へ向かう…途中気になる"もの"を見た気がしたがそれが何を意味するのか答えはすぐにわかった…わかってしまったのだ…
「え…!? うそでしょ…嘘だよね!!」
帰ってすぐ寝ていた僕は大騒音で起こされすぐ事故を見たため今が何時だか知るよしもなかった。
現在18時すぎ。部活の時間が終わり、もうそろそろ帰宅する頃であった…なんで気が付かなかったのだろうか…
人垣をかき分けて僕が見たもの…それは隣に住む僕の幼馴染である風見智花の…さっきの女の子同様、いやもっとひどい姿であった。
そっか…今車で見た"もの"って人を引いたからできた不自然な凹みだったんだ…智ちゃん…
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