第一章 目覚め

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2021.12.xx 「いつまで寝てるんですか?」 「んッ!」 甘い可愛らしい声に起こされた。寝惚けながらに目をうっすらと開けると目の前に微笑ましい顔で、こっちを見ている女の子が。 歳は14~15くらいだろうか?背は150㎝くらいの小柄な感じ、黒をベースにしたワンピースにフリル付きのエプロン、顔は童顔で目は透き通ったブラウン、綺麗な黒髪でツインテールの上にはレースの付いたカチューシャ。メイドのコスプレか...猫耳まで付けてるし。萌 ここは秋葉か? 「約束、忘れたんですか?」 その言葉で一気に目が覚める。この子と約束?.... 約束してた記憶も無い、俺こんな可愛い子と知り合いだったか? 辺りを見渡すと石畳の通りに店が建ち並ぶ賑やかな街のようだ。ここはヨーロッパのようにも感じる。 旅に来てたのか俺?昨日は何してたんだ? ....記憶が無い..まー何とかなるかと大理石で作られたベンチから立ち上がった。 「約束だったな行こか」 「はい」 いい加減な行動。分からなにいまま適当に歩きだそうとすると... 「そっちじゃないですよ」 二分の一の確率を外すとは、運は良い方だと思ったが気のせいだったか。 私について来いと言わないばかりに手を差し伸べられた。 これは手を繋げと言うことか。フラグ立ってる。それとも俺の彼女なのか?考えてると、まだですかと言わんばかりに顔を見られる。 慌てて手を繋いだ。俺の手より白くて小さな手、少し冷たく感じた。夢じゃないよな、この子の体温を感じるのだから。 会話も無く無言のまま人混みの中を道なりに進んで行く。こう無言で歩かれると色々と妄想する....この子とウハウハな事は合ったのか? 妄想していると、ふと我に返った。これは新手の美人局か?着いて行ったら怖いお兄さんが出て来るとか。ガーン何も考えずに可愛さに付いて来てしまったぞ逃げるか? 五分くらい歩いたのだろか? 「着きましたよ」 上を見上げて看板を見て見る。 「えッ!!」 目を擦り、もう一度看板を見た。
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