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「今日は紅白戦だからこっそりおいでよ、怒られる時はあたしも一緒に怒られてあげる」
そんな提案に、
「あ、りがとー! 美穂!!」
「きゃっ! ちょ、メイ!?」
抱きつくメイに呆れながらも美穂は笑ってた。
勿論真由美も、と言いたいけれど彼女はまだ仏頂面で。
「いいなぁ、春日さんは。だって藤井君だもん。勉強だって出来るし全然大人だし」
こんなことを言ってるけれど、
「なら、コータが大人な性格だった好きになってた?」
「コータが大人!? ないない! あり得ないって!!」
「そう言うことでしょ?」
「……」
結局、今のままの彼がいいわけで。
「変な意地張ってないで仲直りしなよ? 真由美」
クスクス笑いながらそう言うと真由美はもう空っぽになったイチゴミルクをズズズッと音を立ててへこました。
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