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煌びやかなシャンデリア。
目に痛いほどのドレスの色の鮮やかさ。
貴婦人の笑顔の艶やかさ。
騒がしい程に舞い込むダンスパートナーの誘い。
「大佐。やはり俺には_____。」
マキュシリア・エディック中佐が音を上げるのにそう長い時間は要さなかった。
「何を云っている、マキ。少しは待ちやがれ。」
ユディアス・ヘンデル大佐は明るく笑ってマキュシリアの肩を掴んだ。
この、ユディアス。面倒見は良いのだが、傍若無人さは軍部でもピカイチだ。
「お前もそろそろ嫁を貰ってもいい歳だろう。階級も中佐で、これからの昇進も約束されているエリートだ。なぁに、引く手数多だろうよ。」
ユディアスはそう云って、マキュシリアの気も知らず豪快に笑うのである。
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