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始まりの日Ⅱ
「えーくんっ!母さん、父さんに付いてくわ!…どうする?」
母さんがボストンバッグに日用品や通帳判子を押し込んでいた。
「いや、僕は……ちょっと。」
さすがに、世界を救ってやるぜ!すげぇだろ!、とは言えなかった。
そんなことを言おうものなら、こいつは何を言ってんだ?私の息子は変な子だったのか?、と心配し、否定するだろう。
まぁ、別に良いが。
「えーじゃあ、………………………………いってきます。」
スニーカーを履き、先程、PCとケータイとお気に入りのラノベとマンガ、貯金通帳、大量の金を入れたリュックサックを背負う。
そして、ドアを開けて外へ出た。
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