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「瑠夏さん。私の話、聞いて無かったでしょう」
「あっ、すいません……」
「夢見るお姫様みたいな顔してましたね。
何、考えてたの?」
「…………」
藤乃川先生は相変わらず、時々、意地悪だ。
瑠夏は答えずやり過ごす。
「一緒に、未来の扉を開きましょう」
先生が笑って瑠夏に手を差し出した。
そう言われて先生が、瑠夏の緊張を解きほぐしてくれたと解った。
瑠夏は、先生の温かい手に掴まって車を降りていた。
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