一緒に、未来の扉を開きましょう

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「先生…… 母に会ったことあると思います。  同じ学部でしたから……  ちょっと言い出せなくて……  ごめんなさい……」 母親は、瑠夏が3年に上がった年に学部長に就任した。 瑠夏は、有名過ぎる母親と比べられるのが嫌だった。 だから大学では、親子であることをひた隠しにしている。 勿論、入試も一般入試の枠で受けている。 だから現在もその事実を知っているのは、友人の川嶋さんだけだ。 誰にも言ってなかったのに、母親が瑠夏の動向を探るべく、川嶋さんを呼び出さなかったら、未だに誰にも知られていない事実。 藤乃川先生も2ヶ月前まで、同じ大学だった為、言えずに来てしまった。
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