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学校へは約15分の道のりだが夢花がいると早く感じる気がする
やはり夢花とは会話がやたら弾むな
「ねぇー誠ー?」
「ん?なんだ?」
「なんか誠から女の子の匂いがするけど…………
家に女の子でもいるの?」
オレはギクッとしてしまいそうになるが落ち着いて
「バーカ!オレに彼女がいたら夢花と一緒に学校にいかねぇよ!
多分あれだ!洗濯物の柔軟剤変えたからだよ」
と返す
悠奈が家にいるのは内緒だ
いくら義兄弟とはいえ年頃の男女がひとつ屋根の下で生活してるのがバレたら厄介だろうしな
「なるほど!
じゃあ誠の家から『お兄様♪』って聞こえてきたのは幻聴かな………?」
オイィィィィィィィィィィィィ!!
ユウナァァァァァァァァァァァ!!!
これはごまかせれるのか!?
無理じゃないか!?
「さ、最近アニメにハマっててな!朝観てたんだよぉー♪」
「誠も2D女子にハマったか……………
海斗くんみたいにならないでね?…………」
「う、うん!大丈夫だ!」
何だろう…………
誤魔化しきったのにこの屈辱感は……………
「そーいえば誠は部活やってないよね?」
「あぁ…………
ってそんなこと知ってんだろ!!」
「やっぱ『あれ』のせい?だよね?」
「あぁそうだな『あれ』はやたら疲れるしなぁ…………
オマケに目が悪くもないのにコンタクトしなきゃならんしな」
「その能力は神様からのプレゼントだよ!奇跡だよ!」
オレはフッと微笑んだ
「神様からの贈り物なら送り返してやりてぇよ
こんな能力、あったって役にも立たん」
「そんな能力、あったら便利なのになぁ!勉強しなくてよくなるしね!」
「ハイハイ………わかったわかった」
「うぅ………テキトウに流されたぁ…………」
「ほれ!さっさと行くぞ」
「アイアイサッサー♪」
学校到着まででもこんだけ会話をすればつまらない訳がないだろ?
この後もこんな軽い(?)会話をしながら学校へ到着しオレたちは教室へ入った
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