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気持ちが落ち着かない。
近くにいた神谷さんがニヤニヤしたがら私の方へと来た。
『どうしたの?もしかして、何かあったの?』
ヒヤッとした。さっきのが、面に出過ぎてたとか!?
『い、いえ、何もありませんよ?』本当はあるけど、ね・・・・・・。
そう言っても、まだ神谷さんはニヤニヤしている。
『じゃあ、智也の練習付き合ってあげてよ。ペア練習始めるんだって。』さらに、ニヤニヤが増している。『早く戻ってこないと、智也他の子に取られちゃうかもよ?』そう言いながら、チラチラと、私の事を見ている。・・・・・・目をあわせにくい。
どうやら、バレていたみたい・・・・・・。
〝大人の女性って少し怖いな・・・・・・。〟
私は、彼の練習相手をすることになった。
それと、同時に不安もあった。
選手を下りてから一度も、リンクに立っていない。
〝私なんかが、智也君のレベルについていけるかな〟オロオロしながら、彼の所へ行く。
だって、元パートナーだし、私が辞めてしまった性でシングルにしてしまった。
本当に、大丈夫かな?
でも、また智也君と一緒にスケートができるのは嬉しい。
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