すれ違う思い

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☆美凉 今日も、講師として生徒に指導をする。 どきどき、周りの人が、楽しそうに演技をする姿を見ていると、胸が苦しくなる事がある。 でも、もう演技はしない。期待を裏切ってしまうのが怖い・・・・・・。 ───でも、本当は選手として、ずっと演技をしていたい。〝まだ続けたい!!〟 私は、どうしたら良いの?少し、考え込む。 ──ヒヤッ 急に頬に、冷たい物を感じたのと、同時に 『何ぼうっとしてんの?』と声が聞こえた。 『ぼうっとしてないよ。』作り笑いをしながら、私は答えた。 心配してくれた? ──本当は、考え込んでいただけなんだけどね。 『練習はもう良いの?』 『いや、疲れたから休憩。あ、これあげる。』 さっき、私の頬に当てたペットボトルのジュースを左手に持っていた。 『ありがとう。』 ペットボトルのジュースを、受け取ると『じゃあ』と言って練習を再開した。 スケートをしている時の、智也君の顔は、真剣なのに明るい笑顔を見せている。やっぱり、カッコイイ。 いつの間にか、視点が変わってしまった。 〝何考えてるの?私としたことが・・・智也君とは、幼なじみなだけよ。別に、好きとかそういう訳ではなくて!!〟モヤモヤする。
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